今回はご自宅での百日祝い(お食い初め)の撮影レポートをお届けします。みなさまのお食い初めの参考になれば幸いです。
手がかかる新生児のお世話も、3、4ヶ月も経てば慣れてくると思いますが、その時期にやって来てくるのが百日祝い。生後100日目に行うこの百日祝いは別名お食い初めとも言われており、お子様が生涯食べ物に困らないように願いを込めて行う儀式だと言われています。
出産して30日頃に行うお宮参りに続いて、100日の節目のお祝いなのですが110日、120日目に行うところもあり、ご家族が揃いやすくお日柄の良い日に行うのが一般的のようです。
ご自宅に到着すると、まずはママさんが出迎えてくださりテーブルにはお食い初めの準備が整っていました。事前に手づくりの膳のお話をうかがっていたので、その写真を撮りたいところなのですが、主役のベビーが可愛いすぎて・・・>_<。赤ちゃんの表情は常に変化しますので撮影の度にいつも魅了されられます。
早速、赤ちゃんを撮影しているとパパと2歳のお姉ちゃんが帰って来ました。帰宅したパパに赤ちゃんを預けて、ママは折り紙をしようとお姉ちゃんを誘います。さて何を作るのでしょうか?
お姉ちゃんが折り紙&お絵描きに夢中になっている間に、ママが綺麗な折り鶴を完成させました。
鶴はなんとデコレーションに!鯛を彩っています。
さて、お食い初めの始まりです。まずはお赤飯から。パパの手元をしっかり見ていますね。ごはんに興味があるみたいです!
食べる真似だけのはずが、口元に持っていったお赤飯をペロペロ舐めてくれました。
参考にしたAll Aboutの記事によると「ひとつぶなめ」といって、お米を一粒だけ食べさせるそうなので、赤ちゃんがご飯に興味をもったら一粒だけなら食べさせても大丈夫そうですね。
この儀式、食べさせる役割は正式には赤ちゃんと同じ性別の年長者だそうです。こだわりがなければ交代で食べさせていただけた方が、フォトグラファーとしては嬉しいので、今回はご家族の皆さんに参加していただきました。
お米に続いてはママがハマグリのお吸い物を。二枚貝はぴったりな結婚相手に巡り会えるようにという意味があります。
2歳のお姉ちゃんは、今日が可愛い妹のお祝いということをしっかり認識しています。折り鶴を折っている間から何度も「おめでとー!」と声をかけてくれました。今度はそんなお姉ちゃんの出番です。ママと一緒に箸を上手に使って妹の口元に鯛を運びます。
妹ちゃんは口を開けません。
「食べないね。」
パパ、ママは苦笑。「食べたら怖い」と大人の感想をぽつり。
食べさせる真似は、ごはん、お吸い物、お魚だけでも良いようなのですが、せっかく作っていただいた手料理なので煮物と色鮮やかな紅白の酢の物も赤ちゃんの口元に運んでいただきました。紅白なますは縁起が良い水引に見立てておめでたい日の象徴として揃えられるそうです。酸っぱい匂いが赤ちゃんには不評でしたが、初めての酸っぱいを体験出来て良かったですね。
お食い初めの最後の儀式では石が登場します。歯固めの石をちょんちょんと箸先で触って、その箸で赤ちゃんの口や歯茎に触れます。丈夫な歯が生えてくるように、強い歯でしっかり噛んで健康に育つようにという願いが込められています。この石はお宮参りの時に神社でもらったり、ネットで購入したり、氏神様の敷地から借りてくることも可能のようです。
この石は近くの神社で拾ってきたそうです。私が到着した時に居なかったのはパパとお姉ちゃんで神社に拾いに行っていたからなのですね。
ママが器を用意している様子、盛り付けているところ、パパとお姉ちゃんが石を拾いに出かける様子など、様々なシーンも撮影できます。後から当日の様子を物語のように振り返ることができますのでお勧めしています。
お食い初めの儀も終わって、三人で記念写真。
本当は、下のお姉ちゃんも一緒にと考えていましたが、ちょっと気まぐれなお年頃なので、タイミングが合いませんでした(ごめんなさい!)。でも姉妹二人だけの写真はどうしても撮りたい、どこでなら協力してくれるかしら?とご機嫌を伺ったところ・・・。
今回はなんとベットルームにお誘いいただいて、ベビーと一緒に寝転んだ写真を撮らせていただきました。お食い初めで疲れた赤ちゃんはもう眠くて眠くて仕方ありません。お姉ちゃんがそわそわしている中、いつの間にか寝てしまいました。横でシーっと楽しそうなお姉ちゃんをパチリ。
このあと、近くの公園で遊ぶお姉ちゃんとご家族四人揃っての写真を撮らせていただきました。ご家族の節目のひと時を一緒に過ごさせていただき今日も幸せなフォトセッションでした。
今回のようにご自宅で手作りの場合、食器や食事の準備など全てを完璧にするのは大変そうです。でも、器をベビー食器で代用してみたり、お食い初めキットを取り寄せることも可能です。また、食事会を兼ねてご両家揃って料亭で儀式を行なう方もいらっしゃいます。あまり形式にこだわりすぎずに、ご家族それぞれのかたちでお祝いできたらいいですね。
飯村みほの出張撮影は感情とストーリーの伝わる写真をお届けしたいという想いがあります。出張撮影のご依頼はこちらから。お問い合わせお待ちしています!